地域の障がいのある子どもの支援体制

投稿者: | 2025年2月28日

 地域で発達の気になる子どもや支援が必要な家庭が増えています。香川県下の市町で、ほぼ同じ状況にあります。一方で、発達障がいの範疇中にいる子ども達が認知される体制が整備され、発見される確率は上がってきてきます。早期発見、早期支援というものです。子どもの成長を考えると言われることは、わかります。ところが、・・・です。発見しても支援に移行するプロセスで、歯車が空回りするわけです。それが、現存する大きな課題です。例えば。医療機関に行くまでに保護者の納得を得られるように対応する、療育を利用するのに保護者の納得を得られるように対応する、就学先を決めるのに保護者の納得を得られるように対応する、このような関門があります。支援者(行政、母子保健、保育、教育)は、支援に繋げることを強く考えがちです。家庭の納得なしに、子どもの成長発達の効果は、得られにくいのです。生活するのは、子どものみならず家族です。でも、その家族が、支援を必要としないのならば、成果は得られにくいですし、あくまでも義理だけで支援に何となくつながっている。そうなると、支援に関わる人は、保護支援をするための専門性とご自身の専門性を高めないと、支援が子どもに届かない結果になります。それは、特別支援学校でも、同じ、親の納得のある就学ならば、きっと先生方のやる気と情熱で、子どもの成長変化は出てくることでしょう。でも、納得のない就学だった場合、特別支援学校に繋がったら終わりではなく、家庭にとっては長く続くトンネルにですから、全ての親が前向きにとは捉えにくい事は、社会問題として考えるべき問題です。決して、社会の理解は進んでいる訳でもない現状です。